私は妊娠中の経過は良好でしたが、36週でcovid19に感染しました。夫の感染経路は不明ですが、家庭内感染です。
私が通っていた病院では幸いコロナ患者を受け入れてくださったので、出産もすぐに帝王切開で予約が取れました。おそらく、36週であったため、コロナからの回復を待たずして、カイザーでの出産がきまりました。(事前に臨月にコロナ感染は帝王切開で対応との同意書あり)
本日はそのレポを書きたいと思います。まだまだ第8波がくると思いますし、帝王切開になった方の参考になれば幸いです!
手術の流れ
手術前日
自室に案内される
13時に救急外来よりコロナ病棟に到着
体温+酸素飽和度+症状の問診
今使っている薬全部と健康保険証の写真を取られる
採血 結構時間かかった(新人看護師さんのため)とにかく点滴のシリンジが太く刺す時に少し痛みがありました。このシリンジは退院の前日まで、4日目までついてました。トイレの時などに当たると痛かった…
産婦人科先生登場、手術説明10分ほど、私は横切開が決定。※帝王切開には縦切開と横切開があるが、当院では跡が残りにくい横切開と図示されながら説明を受ける
その後心電図
少し寝る時間あり
16時ごろ助産師さん登場、NSTしながら入院の流れお話し。(その間に胸部レントゲン)
絶食は24時~、飲み物は朝6時半までと言われる。私は就寝前、飲み物をよく飲むので不安であったが、水分補給するための点滴を入れてもらえるので全然気にせず飲まずに乗り切れました!
産む前なのに母乳を搾る、5リットルもとれる。乳きれいとほめられ、喜ぶ。後々考えるとこれが初母乳…
その後もう一度使ってる薬の確認、おくすり手帳あるといいかも。
ただ、もし規定時間をすぎて飲み食いしてしまったら、オペの時間がずれると言われる。初の病院食は量が少なく術後食べれないのに不安になる。のちに、食べれる状態じゃなくなる…笑
いつものルーティンのテレビや旦那と通話し本日就寝。
手術当日
6時30分に1日が始まる
トイレに起きると、そのまま点滴がはじまる、生理食塩水いれる
オペの時間が遅くなると連絡あり、前に緊急帝王切開の人が入る、頑張れー!という思いで自分の緊張は一時遠のく
ずっとテレビを見て紛らわす、緊張しながらもうとうと。ちなみにテレビは1日500円
そういえば、次の入院の時は鏡が欲しいなあと思った、コロナ病棟のため鏡などなし。自分の表情が確認できない!!
前の人が終わり、13時にオペ室へと呼ばれる
その頃から胎動がかなりかなり激しくなる。もうすぐ会えるよべび子(^。^)
手術本番の流れ
12時50分、コロナ病棟→オペ室へ徒歩で移動
紙おむつに履き替える、オペ室前でシャワーキャップみたいなのをかぶる、案内してくれた看護師さんに弱音を吐く。
麻酔科の先生から同意書の説明あり、術前最終チェック。私は歯医者でも麻酔を入れたことがなく、本当に麻酔経験がないのかと2度聞かれる。
ついに硬膜外麻酔をいれる、この痛みなど後々考えると序の口でしたが、、
血圧をはかったあとに横向いて丸まって背中に針を刺す、まぁまぁ痛い、チクっではなくグサって感じ、日本脳炎のワクチンみたいな痛さ。ちょっとだけあ、いてぇと声が出る笑
その後が大変、麻酔で足がビリビリになり感覚が慣れていない上、私がこの世で1番怖い、吐き気が襲う
帝王切開では半身麻酔のため、意識は普通にあり、目もギンギンに見える。先生にどうしよう、気持ち悪いと騒ぐ。麻酔科の先生は、これが麻酔だよ。と笑う。
先生が簡単な針を胸のあたりから刺して麻酔の効きを確かめるも、気持ち悪すぎてパニックで答えられず。
そうこうしてるうちになぜか左に顔だけ向けたら気持ち悪さが消える
ここから本来の自分を取り戻し落ち着く
すぐに産婦人科の先生2名からご挨拶いただき
スタート、尿の管をいれられるも、感覚が全くない、何されてるか切られてるかももちろんわからない。さらにバルーンも入れられてることがのちに判明、本当に何も感覚がなかった。その間助産師さん、麻酔科の先生、みんな私に話しかけてくれる。ビビりのため、終始誰かと話していたが、手術の実況中継だけは中止してもらう。
地味にきつかったのが、指でずっと酸素飽和度を測られていたこと。これはクリップで指を挟まれているため、なんとなく気になった。
13分後くらいにお腹が先生によって結構な力でおされ、ベビ子誕生!
うわーうわーーん、うわーーんとベビ子が泣くと同時に先生たちが何時何分おめでとうございます!とみんなで祝福してくれる
私は泣き声しか聞こえないでも涙した、さすがに。ただ、ベビ子の顔が見せてもらえないため、心配で仕方なく、動画を撮ってもらうよう、助産師さんにお願いする。なぜか冷静になった私は助産師さんに夫にも先生から連絡してくれと偉そうに指示する。
その後縫ってるときも先生や助産師さん繰り返し話しかけてくださり、たまにうとうとしていると手術終了。
私の場合は痛みよりも、麻酔後の吐き気が本当にパニックになるくらい怖かった。(嘔吐恐怖症のため)
手術終了後
出産までは13分、胎盤が取り出されたのがその2分後、あと20分ほどは傷口を縫う処置で所要時間は1時間15分ほどだった。
術後も麻酔が効きすぎて足が痺れて動けない
6人、先生3人看護師さん3人くらいでベッドに移されコロナ病棟に戻される
しばらくは麻酔が効いていたため、ぼーっとしながら術後2時間半たったところで家族や友人などにラインで報告、お子の動画も見せてもらう。
術後の経過
麻酔が切れたのが術後1時間後ほど、だんだん痺れがとれてきて、足も動くようになる。この時は出産報告を打てるくらい全然大丈夫やんと余裕を持っていた…
2時間を経過した頃から、少し痛みが、このくらいなら耐えれるわ。とまだスマホをいじれた。
と思っていたその時、痛みに耐えすぎて、突然痛みが強くなる、耐えられない痛み、傷口がジンジンして全身に痛みが回る感じ…
手術当日の夜中はナースコールを3.4回押し、その度に痛み止めの点滴をいれてもらいました。当然ほぼ寝れてなかったのですが、眠くなる作用のある痛み止めを入れてもらった時だけ2時間ほど寝れました。
痛み止めは3種類あり、一回入れると何時間かあけないといけないことから、痛みが始まったら早めに入れて抑えておいたほうがいいと反省しました。
術後1日目
朝起床6時、朝食はまだ流動食でした。私はこの時点でお腹空いていた笑
10時ごろ、看護師さんと共に起き上がってトイレまで行けるか練習したが、最初ベッドのリクライニングを使っても足を動かすとお腹に痛みが走りベッドの横に足を落とすことができなかった。
徐々に自分なりにお腹に力を使わず、痛みがないところを探しながら立ち上がりトイレに座るまで見守られ、達成できたのが昼食後、、ここで尿の管を外されてしまったので、トイレは強制的に起き上がって自力で行かないといけなくなった。
こんなに痛みと違和感があると思わず、しんどかった。。
この日の夜も痛みが術後よりはマシになったものの、まだ眠れないほどの痛みだったので、痛み止めの点滴は継続してもらった。
術後2日目
起床し、朝ごはんも徐々に固形になりつつありましたが、起き上がるのにまだ時間がかかった。
ついにシャワーも浴びれましたが、ずっと立ってると傷口の縫い目に引っ張られている皮膚に激痛が走り、立ちながらシャワーを浴びるのが苦痛だった。
ただ、私はコロナ病棟であったため、隔離で気分転換ができなかったので非常にリフレッシュ!
この日の夜はロキソニンを飲んでいたのもあり、一部の皮膚だけが痛み、点滴の棒を持てば歩ける状態まで回復した。
術後3日目
私の場合は皮膚の一部だけ激痛だったのですが、それが続いていた。(のち、産後2週間続きました)ついに点滴の棒に頼らず歩けるようになった。
夜中も痛みが減り、眠れるようになってきた。ロキソニンは継続して飲んでいだ。ただ、コロナの後遺症で咳と痰が続いており、咳をすると傷口の痛みが助長したため、うずくまって咳をするようにして傷に力がかからないよう工夫するしかなかった、痰が絡まっていて喘鳴が聞こえていた。呼吸困難で何度泣いたか、、
術後4日目
食事も普通になり、元気に食べれた。体重測定があったのですが、ベビ子の分3キロ+1キロしか減っていなかった、、(実際産後6週くらいで元の体重+1キロくらいに戻りました。)
痛みはもうほぼなかったですが、まだ猫背で傷を庇わないと歩けなかった。違和感と一部の激痛があったため。
この辺りから毎晩何もないのにボロボロ泣いていた。子供に会えない不安と、将来への不安だったのかもしれない、産後メンタルというやつですね、、
術後5日目
ついに退院の日、隔離で子供にも旦那にも会えなかったので朝からテンションあがりまくっていた、ただ、前屈みで傷を庇いながら歩くのとずっと立ってられない一部の痛みは継続していた。
痛み軽減のコツ
- 痛くなり始めたら早めにナースコールを押し、痛み止めの点滴を入れてもらう
- 内服よりも座薬の方が効くという意見も
- フラットだと痛みが強くなるため寝返りを打つ
- しんどいが歩き続けてなるべく運動すると回復が早まる
- リクライニングで頭を少し上げて寝ると寝やすかった
まとめ
今回私はコロナ感染による帝王切開でしたが、隔離で孤独な生活がつらかったです。コロナはどこでもらうかわかりませんが、娘も健康に産まれ、何より病院の先生はじめスタッフさんが私を受け入れてくださったことに感謝します。
帝王切開の痛みは産後2ヶ月前の今、痛みはほぼなく、元気に生活し始めたのは産後3週間ごろからでした。それまでは立ってお風呂にはいるのが痛かったりお皿洗い中立ってられなかったりしました。あと足のむくみが妊娠中よりひどかったので弾性ソックスは必須でした。
コロナで帝王切開のケースは稀だと思いますが、今後帝王切開になった方の参考になれますと幸いです。
コメント